2018年7月15日(日)
西日本水害の時

下関へ行ってました。今回の豪雨で在来線も停止。下関から小倉まで一日。やっと動き出した新幹線が新山口で止まって車中泊。次の日もなかなか動き出しそうになかったのでホテル泊。今朝京都へ帰ってきました。JRの方々の対応は素晴らしかったです。やはり社会ってみんなの支え合いでできてるんですね。日本人でよかった。

2018年6月22日(金)
デジタルグリッド講演会を聞いて

久しぶりに再生可能エネルギーに燃えました。この月曜日に東京へ行って「デジタルグリッド」講演会を聞きました。本で読んだときは、生産農家の写真をレストランに飾るごとく「これは誰々の作った電気」とPR出来る日が来るかと思いました。でもそこまではないこと、講演でわかった。
ブロックチェーン技術とエネルギーの世界はとても相性がいい。ブロックチェーンは今まで見向きもされなかった小規模エネルギーを拾い集めることができる。エネルギーの世界は大きく変わる。
2017年度末認定太陽光発電設備は海外からの化石燃料輸入を一兆円減らすことができる。(現在は電気のために7~8兆円輸入)。利益配分を批判する意見もあるけど、10年の設備投資回収後、このお金が毎年毎年日本に残るって凄い。

2018年5月5日(土)
デジタルグリッド

阿部力也東大教授の「デジタルグリッド」という本を読みました。日本の電気は世界最高品質。でもここまで求めない需要家もたくさんいる。教授は新たに「セル」単位での低圧配電網を提唱。「セル」には太陽光や再生可能エネルギー、分散型電源、蓄電池をつなげ、「セル」単位でバランスを取る。取り切れない場合は基幹送電網の助けを借りる。
「セル」入口に「デジタルグリッドルーター」を設置。IPアドレスを割り振る。電気に生産者、種類、電力量、価格等情報を乗せる。「デジタルグリッドルーター」同士が会話を始め、メールを送る要領で電気を供給する。ブロックチェーン技術を用いたネット上の通帳にこの受給記録を記載する。電磁波のスピードは光速の80%以上。生産者の電気は需要者へ瞬時に供給される。これはバーチャルな世界ではない。リアルな世界。日本には全ての技術がある。電気の世界は様変わりするかもしれない。

2018年2月7日(水)
核兵器と原発

鈴木達治郎「核兵器と原発」を読んで。この本の趣旨とは少し違うが原子力についてかんがえてみた.
僕は原子力に反対ありません.これだけエ練り議をネルギー浪費社会を作っておいて原だけ反対というのは虫がよすぎると思っている.でも生意気言うようだけど,国の原子力基本政策の目標を実現不可能な「高速増殖炉サイクル」としていることは納得できません.使用済み核燃料を資源と捉えるこの基本政策が大きな欺瞞をうんでいる.この政策のおかげで六1所中間貯蔵施設が中途半端に成り立つ,,電力会社は使用済p核燃料廃棄物の負担をしなくてよい.原子力発電コストもわからなくなっている.「もんじゅ」廃炉決定したいま,一旦高速増殖炉技術を棚上げして,現実の技術に立脚したエネルギーのあるべき姿を考え直すべきではなおでしょうか。そうでないといつまでたってもつけを次世代に回すことになる

2018年2月5日(月)
姪の結婚式

昨日は姪の結婚式でした。遅咲きだけど満面の笑みがとっても素敵。ほのぼのとしたいい1日でした。

2017年10月30日(月)
新しい家族

息子が家族を引き連れてアメリカへ行ってしまいました。彼らの飼っていたうさぎを8月から預かっているけどいまだにケージから一歩も出てこない。大丈夫かなあ。

2017年10月23日(月)
我が家の太陽光発電所第二報

家の小規模太陽光発電第二報:80w太陽光パネルと24AH電池程度で余すところなく発電を利用することはむつかしい。結局庭でイルミネーション点灯させて喜んでいます。

2017年7月26日(水)
我が家の太陽光発電所

こんな不器用な僕でも、会社に余っていた80wの太陽光パネルで自宅に発電所を作れました。いまは扇風機に使っています。もっともっといろいろできそう。これからも考えていきます。

2016年10月1日(土)
兄の受勲

今日は兄の受勲パーティーでした。我がことの ように嬉しくもあり、恥ずかしくもありました。

2016年2月24日(水)
人類と地球大問題

丹羽宇一郎の本です。彼は50年後の地球を考えろと語ります。50年ってすごくリアル。人口が爆発し、資源を爆食し、人も長生きし、わずか50年先さえ地球の持続は確実とはいえない。今何か手をうたなければとは思うけど、人類は考えることを放棄している。50年前、日本は貧しかった。でも不幸ではなかった。どんな時代でも幸せはある。昔、人間はもっともっと賢いものと思っていた。足元への危機が押し寄せる前に、一致団結して叡智を集めると思っていた。でも現実はそうではない。温暖化、貧困、食料、水、エネルギー、富の格差、テロリズム。これらはみな根底でつながっている。そしてこれらは人類最大の危機である。この人類の危機に際して争いごとをしている暇はない。大勢の人が求める物質的な豊かさに対し、地球の包容力は限界に達している。小さな一輪の花を美しいと感じる日本人の感性はもしかしたら、飽食に対する一つの答えかもしれない。来るべき少子高齢化社会に、物質がなくても心豊かに過ごせる社会を作ることは、これまでさんざん飽食を重ねてきた我々世代の罪滅ぼしなのではないだろうか。今一番大切なことは、貧困をなくし、教育を普及し、みんなが環境を考えることができる余裕を作り出すこと。

2018年1月10日(水)
歳を取るとなぜ一年が早くなるのか

年々、一年が早くなる。歳を取るとなぜ時間を早く感じるのか?福岡伸一の「動的平衡」を読んで納得。この本は”生命とはなにか”をテーマにした素晴らしい本です。
歳を取るとタンパク質の代謝回転が遅くなる。つまり体内時計が遅くなる。その結果、一年の感じ方が長くなる。一方実際の物理的な時間はいつも同じスピード。だからまだまだと思ってるうちに新年が来てしまう。これからも一年は加速するのでしょうね。

2017年4月27日(木)
人類と気候の10万年史

中川毅の「人類と気候の10万年史」を読んだ。
気候は時間軸の長さによって見え方が変わってくる。
時間軸を5億年前から考えると地球はこれから氷期に突入。時間軸を10万年にすると現在の地球温暖化はとても異常な温度上昇。
いずれにしろIPCCの言う100年間で5〜10\cの温度上昇は、地球にとってはどうということない温度変化。
困るのは人間だけ。だから僕は「地球にやさしい」という言葉が他人事に思えてしまう。

2017年4月27日(木)
靖国神社

先日、生まれて初めて靖国神社へ行ってきました。荘厳でした。数多くの英霊の写真と遺言が展示されていました。 明日は玉砕、生きて故国へ帰れないと覚悟した夜の慰安会。歌の下手だった兵士の歌に全員が号泣。兵士は「おとうさん、おかあさん、歌のうまくなった僕を褒めてください」で遺書を締めくくっています。この光景が頭から離れません。 
戦術訓「生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪過の汚名を残すことなかれ」という言葉の元にどれほど多くの若者が亡くなっただろうか。 彼らは我々に次代を託しました。その我々がこんな生きざまでよかったのかなぁ?我々はいつも自分のことしか考えずに生きてきたような気がする。

2017年1月12日(木)
今年の正月

今年も長男夫婦が孫を連れて帰ってきてくれました。でも4月から長男はアメリカ赴任。家族は7月に日本を離れます。来年からは寂しい正月になります。
今年の正月は例年になく疲れました。年齢とともに体力と気力が落ちたんだろう。何か人生が終わったかの如き感傷にふけってしまいました。
僕はこれまで家族や友達からいっぱい幸せをもらった。でも僕は周りの人へ幸せを返せただろうか?
僕はちょっとだけ年取ることを楽しみにしています。年を重ねた人生によって形成される人の風貌や風格はとても魅力的です。でも僕はそれにふさわしい人生を歩んだのだろうか?
いつまでも煩悩から抜け出せないままです。

2017年1月12日(木)
お寺さん崩壊

表題の本を読みました。
ライフスタイルの変化や地方疲弊の影響を受けてお寺さんは大変だろうなと思っていた矢先。ほぼ想像通りの内容だった。近くでも境内を駐車場にしたり、アパート建てたりしてます。昔の方々が大切にしてきた街の風情が損なわれています。
この本に載っていたいい話。「住職、極楽浄土は遠いんでしょう?いま、弟はどのあたりまで行ってるのかなあ」「十万億世界の向こうだから、半分くらいかもしれませんね」「もう少しだぞ、頑張れって声かけてやらんといかんね」「いやいや、阿弥陀さまが迎えに来とるから安心しといてよかですよ」「そうだった。弟は仏さまに連れられていま歩いとるとやったねえ」「そうですよ。うらやましかじゃないですか」「うん、どげな気持ちかな。えらい喜んどるかもしれんね」
仏事は、先祖代々大切に祀ってきた仏さまが「自分の人生をより善く生きるためにそっと寄り添ってくださっている」ことへの気づきを促す場とのこと。

2016年9月1日(木)
水素社会

水素社会を考えてみました。水素は究極のクリーンエネルギー。そのまま燃やすと熱エネルギー。燃料電池を用いると電気。さらに人造石油を作る原料にもなる。水素は溜めて運ぶこともできる。
国のタイムスケジュールでは水素社会到来は2050年。温暖化が手遅れにならないことを祈る。
水素を作るのに電気や化石燃料を使っては意味ない。植物に教わるべき。その意味で人工光合成の研究成果は人類の生殺を握る。人類ははじめて自らエネルギーを作る。
植物光合成は「明反応」と「暗反応」からなる。葉緑体が光のエネルギーを利用して水から電子を取り出し酸素を排出するのが「明反応」。できた水素イオンや電子が炭酸ガスを還元し糖やデンプンを作るのが「暗反応」。
太陽光水素パネルに人工「明反応」光合成をさせて水素を作る。水素はアンモニアに溶かすと運びやすい。
2050年とは今の高校生が50歳になるころ。彼らのため我々の技術をバトンタッチする。
トヨタは水素燃料電池車「ミライ」を発売した。電気自動車のほうが簡単。走行費用も安価。それでもあえて水素自動車に挑戦。昔トヨタは走れば走るほど街をきれいにする車を目指していると聞いたことがある。トヨタもすごい。

2016年9月1日(木)
不自由な男たち

田中俊之・小島慶子の「不自由な男たち」を読みました。振り返ると、これでも僕はずいぶん男らしく生きようとしてきた。本当は男ってしんどいなぁとも思い続けてきました。著者は男性は本質的に空虚な競争を強いられていると言います。その空虚さゆえ、大人になっても自分が不甲斐なく漠然とした不安や焦燥感にかられる。
男だからといって別に競わなくていいのに。順番気にしなくていいのに。結果がどうあろうと必死で頑張るのに。お互い十分な敬意さえ払えばこの世はもっと生きやすくなるはず。

2016年9月1日(木)
もう親を捨てるしかない

そういえば人はなかなか死ななくなった。自分のこととして読みました。島田裕巳の「もう親を捨てるしかない」から抜粋します。「年をとれば、人に迷惑をかけないでは生きられなくなる。医療も介護もそうだし、葬儀や墓など死後のこともそうだ。
親はもう、「とっとと死ぬ」しかない。スウェーデンでは、点滴も経管栄養も行われず、患者の食べたり飲んだりする能力に任されている。そうなると、患者は栄養が低下しても、脱水になっても苦しむことなく、楽に死ねる。
私たちは、いかにとっとと死ぬか、そのことを考えるべき時代に突入している。
人はひとりで生き、ひとりで死んでいくしかない。子供に介護を期待すること自体あり得ない。子供もそんな義務を果たす必要はない。」

2016年8月16日(火)
壊れた地球儀の直し方

青山繁晴の本を初めて読みました。これだって思いました。すごい人だし、この人にこれからの日本を託したい。この度参議院選挙で高得点当選されました。日本人にはまだ人を選ぶ力がある。彼は超国民を提唱しています。そして日本が変わらないと世界はもうやっていけないと主張します。
超国民とは、自立した個人。自ら引き受けて、おのれ自身で生きる。一人ひとりが性別も職業も学歴も問わず、自分でものを考え、行動する国民だ。国家の独立の前に、個人の自立がある。
私たちは先の戦争で命を失った犠牲者のおかげで、自由も民主主義も手にしている。だがそれは、結果として天から、アメリカから降ってきた自由と民主主義である。
テロに完璧に備えることはできないが、テロに強い国家に変わることはできる。覚悟を決め、国のあり方を変え、そしてただ一人の同じ日本国民の運命もおろそかにしない国に変える。
わたしたちは自分自身のやってきたことを誤魔化し、あの敗戦の果てに、ようやく掴んだ平和を実はどこかで馬鹿にし、あるいは恥じるような気持まで隠し持っている。
わたしたちは、自分の愛する人を護ること、そして自分自身を護ることをアメリカ人に任せてきた。
世界がこうやって壊れ、縮むなかで、経済では日本の円だけが信任されている事実を見よう。歴史的必然の円高に耐えられる、新しい日本経済の創造がわれらの役割です。為替に左右されない体質を造る。絶対に動かせないと思ったこれまでの世界が壊れつつある今ほど、生きがいのある時代はない。

2016年6月20日(月)
中高年の生き方

本のタイトルにドキッとしました。「夫に死んでほしい妻たち」「男はなぜこんなに苦しいのか」「中高年がキレル理由」「50オトコはなぜ劣化したのか」
今50歳以上の世代は昔の“男であるだけで偉かった”時代を知っています。でも時代は変わりました。いま男は生きにくい。
僕も長い間サラリーマンしてきたからわかるけど、「もう若くはない」、そう思う時、こんなはずでなかった自分を発見する。これから先も読めてしまう。生活を考えると簡単に会社を辞めることもできない。若い人たちみたいな新しいライフスタイルもない。家庭にあっても妻や子供に影響力を示せない。
男も女も本当に偉い人はほんの一握り。偉くない人の生き方は男のほうがむつかしい。
年を重ねていくことを成熟としてポジティブにとらえる。思い通りに行かない人生を必死に歩むと人間としての幅ができる。生きがいを正直に。家庭、友だち、近所、趣味等身近なものを大切に。まだまだ捨てたものではないですよ。

2015年5月21日(木)
町内のお祭り

先週は町内のお祭りでした。昨年から長老手作りによる子供神輿が復活。今年も町内を練り歩きました。小っちゃくてかわいいでしょう?町内四大事業の一つが終わってホッとしてます。

2015年10月1日(木)
安保法案で思うこと

安倍首相を頂いて、日本人としての誇りを回復する千載一遇のチャンスだと思います。安倍総理を応援したい。安保法案について考えました。安保法案賛否に関係なく今の日本人で戦争を望む人はいないと思います。でも安保法案を戦争法案と呼ぶ人がいる。世界も日本も壊れるかもしれない。目の前で大勢の人が理不尽な思いをするかもしれない。それなのに日本だけ安全地帯留まろうとしていいのだろうか。助けることのできる自分になりたい。守るべきものを守れる自分になりたい。だから安保法案に賛成します。一概には言えないけど「反安保法案」「反憲法改正」「反原発」「反沖縄基地」とかの運動には似たような臭いを感じます。反論できない正論、安全地帯における正義、彼らの理想に現実味を感じられない。今回の安保法案にて信念を貫ける日本になって欲しい。

2015年7月16日(木)
アップル、グーグルが神になる日

「アップル、グーグルが神になる日」という本を読みました。この本を読んで近未来のイメージがつかめたように思います。
パソコンや携帯電話だけでなく、多様な機器がインターネットに接続されます。これらの機器は人間によってコントロールされるだけでなく、機器同士も自動的にデータをやり取りします。またクラウドコンピューティングにより、インターネット上に置かれた大量のコンピューター群のデータが利用でき、そのうえでアプリケーションを実行するスタイルが主流になります。機器で何をするかはアプリが決めます。
アップルが描くホームキットという仕組みは、「機能」すなわち機器と、「振る舞い」すなわちアプリを完全に分離しています。ホームキット対応機器は、アプリから自由にコントロールできるが、アプリを作るのは機器の開発者でなくてもいい。機器の開発者もアプリの開発者も、ホームキットの仕様だけを意識していればよく、機器ごとにどう制御するかを考える必要はありません。
この手法は本物の省エネを推進すると思います。たとえば「かわいさ」なんかを取り入れた省エネアプリ等も開発され、いずれ省エネを競うような世の中がやって来そうです。ただ神になるのが日本の企業でないことはさみしい。

2014年10月6日(月)
時代劇の世界


「時代劇の世界」 2014年10月6日
春日太一「なぜ時代劇は滅びるのか」を読んだ。この本を読んで僕の小さいころを思い出した。僕の実家は60年以上前から映画を作る仕事をしている。映画全盛時代に父が嵯峨映画という照明技術者及び機材貸し出し業をはじめた。我が家には昔から国際グランプリを受賞したような有名な技術者がたくさん出入りしている。名声の割に彼らの生活は裕福ではない。僕はこの本に書かれていることが良く理解できる。今振り返ると京都太秦の凋落が決定的になったのは1971年の大映の倒産。テレビに押され、映画が斜陽化し、映画会社がスタッフを放出。著者いわく、撮影所のシステム崩壊とともに役者、監督、スタッフも切り捨てられた。テレビの世界は効率最優先。手間隙掛かる割に儲からない時代劇はお荷物。こうして、時代劇を中心とする京都の映画界はだんだん東京の下請け化し、安定な生活の糧が得られなくなった。これではどんな伝統も廃れてしまう。
でも時代劇がなくなるのは寂しい。時代劇も日本の誇るべき文化。京都には百年の時代劇製作に根ざしたノウハウとチームワークがまだ残っている。時代劇は京都でしか作れない。クールジャパンで見直されている日本の伝統のひとつとして時代劇もまた見直されてほしい。

2015年8月8日(土)
日本の一番長い日

どのようにして日本が終戦を迎えたのかを描いた映画「日本のいちばん長い日」を見てきました。昔の日本人ってすごい。ときどき今と同じ人種なのかと思うことがある。日本人にとって天皇の存在も大きい。彼ら先人の礎のもとに今の我々の生活がある。その礎をここまで復興させたこれまでの普通の日本人もえらい。本木雅弘の昭和天皇と山崎務の鈴木総理大臣がとても上手だった。日本人をいろいろと考えさせられました。ところでこの映画も僕の実家の嵯峨映画が照明機材・照明技師すべてを請け負いました。絶対お薦めだから見てくださいね。

2014年8月16日(土)
朝日新聞と慰安婦問題
朝日新聞が、これまでの従軍慰安婦報道は間違っていたと紙上で認めた。現在の従軍慰安婦問題の論拠はすべて朝日新聞記事に端を発しており、その記事が間違っていたということは強制連行はなかったということになる。しかし朝日新聞は謝罪しない。慰安行為は事実だから強制連行がなかったといって許されることはないという。でも慰安行為と強制連行は違う。我々がいま世界中からバッシングを受けているのは、軍が意に沿わない人々を無理やり連れて行ったという“強制連行”。朝日新聞は反省していない。ことの重大さを考えると、間違ってましたではすまないと思う。
我々は好むと好まざるに関わらず、日本人として先人がしたことすべてを背負う。だから事実を知りたい。ことは日本人や先人の名誉の問題。
僕は戦後生まれ。だけどなんとなく敗戦のどさくさを覚えている。高校の頃までは日本の軍人さんを尊敬していた。日本人は戦争の被害者と思っていた。空襲の被害、悲惨な南洋での戦い、特攻隊、原爆の被害。ソ連によるシベリア抑留の悲劇。。。
日本がアジアの人たちに迷惑をかけたと気づいたのは遅ればせながら大学紛争の頃。この点だけ、大学紛争はよかった。今から思うと僕の自虐史観もその頃から始まった。朝日新聞に代表される自虐史観こそが反戦、平和、革新であり知識人であった。
インドネシアで1年過ごしたことがある。インドネシア人の対日感情はとてもいい。インドネシアはもともとオランダの植民地。日本軍はオランダ軍を追い出し、日本が戦争に負けた後も、残留日本人がインドネシア軍を組織し、スカルノ大統領とともに再びオランダ軍と戦った。インドネシアの独立に日本人は深く関わっている。こういうことも事実。
もちろん日本がアジアの人々に対して犯した罪は一生償えない。これからもただただ被害を受けた方々に謝るしかない。でも事実はたくさん知りたい。いい事実も悪い事実もすべて知ったうえで日本人の歴史を背負いたい。その意味で朝日新聞は片寄っている。
2014年6月9日(月)
客の資質に合った店

再びグルメ話題。「堕落のグルメ」友里征耶からです。
「飲食店は誰にも平等ではない。これは事実。店は(常連)客に育てられると言われるが、不良に育てるのも親(客)。
高額店と縁ない人たちが高額店に対し己の常識、慣れ親しんだルールやマナーを持ち込むことはNG。喫煙や大騒ぎといった高額店にふさわしくない雰囲気になってしまったら、店の損害は計り知れない。
店の雰囲気や風紀は店主だけではままならない。客が造り出すものでもある。“己の資質に合った店選び”が客にも求められる。」
なるほど!高額店に縁ない自分を値踏みするとすれば、僕の場合は単価5,000円〜10,000円程度の居酒屋というところか。。。

2014年6月9日(月)
地球の植生を守ったのは化石燃料

「木材・石炭・シェールガス」石井彰を読みました。納得!
僕は里山は豊かな自然と共生して生きていくための先人の知恵と思い込んでいました。でも実はその昔、里山はほぼ崩壊状態だったと著者は主張する。里山が復活できたのは、大正末頃から化石燃料を使い始めたから。化石燃料の使用によって薪炭の搾取がなくなり、日本の自然植生が大きく復活した。
現在日本のエネルギー消費量は江戸後期に比べ約40倍。一人当たりで約10倍。人口は4倍。これだけのエネルギーを薪炭だけでは賄えない。人は持続可能以上のエネルギー使用社会を作ってしまった。
化石燃料のエネルギー密度は膨大。地表面積当たり出力密度=コンバインドサイクル発電所で大型太陽光発電所の2000倍から3000倍。
太陽光発電は化石燃料発電よりこれだけ植生を犠牲にする。気温激変抑制、汚染物質浄化、保水、CO2吸収=酸素供給、良好な景観といった植生機能を損なってはじめて太陽光発電が成り立つ。太陽光発電や風力発電が環境に優しいと言うのは導入量が比較的に少ない場合のみ。
エネルギー問題に特効薬はない。20〜30年後に来る人口減少時代を待つしかない。いまは地道にエネルギー源の多様化と省エネ化に努力するしかない。

2014年5月7日(水)
和食について

久しぶりです。この間いろんな本読んだけど、今日は「和食の知られざる世界」辻芳樹を紹介します。
食は文化。食は楽しい。でも残念ながら僕は味音痴。本物が理解できたら楽しいだろうなぁ。食は料理を作る人だけのものではない。客として料理人に存在を覚えてもらって、料理人と一緒に切磋琢磨することも、料理の進歩にとってとても大切。
長い歴史を通して日本人は、和食を世界のどこも真似できないレベルにまで洗練してきた。
料理はすべて同時進行。掃除の仕方、表方のサービスの態度。そういうものを日本人は磨いてきた。店のしつらえから女将さんの物腰、料理に使われる器のレベルまで、トータルに和食を育ててきた。いい店は店構えもそれなりのものとなる。
料理人は料理に趣向を凝らし、季節感を盛り込み、旬の食材を生かし、彩り、バランスや立体感を考えて盛り付け、料理と器の調和、料理を出すタイミングまで考え抜いて、ありとあらゆる面からの食の時間と空間を演出する。僕はあまり経験ないけど、菊乃井、木乃婦、たん熊、京都吉兆、瓢亭といった本物の老舗が京都にはたくさんある。これらは日本の文化、宝です。
著者は、食習慣の変化で日本人全体の味覚が変わってきたことを懸念している。和食の老舗が衰退するかもしれない。長引く不景気で、値段の安い店しか生きていけなくなっている。安さだけを求める姿勢は和食を潰す。本物を維持するには費用がかかる。その費用は利用者も負担しなければならない。
スイスで小学生の女の子が1個80円もする国産卵を買っていた。なぜ輸入品よりはるかに高い卵を買うのかとの問いに、その子は「これを買うことで、農家の皆さんの生活が支えられている。そのおかげで私たちの生活が成り立つのだから当たり前でしょ」といった。文化を守るということはこういうことなのかもしれない。

2014年5月7日(水)
炭水化物が人類を滅ぼす

夏井睦の本です。炭水化物を制限すれば健康になれると主張する本。ネットで見たら著者の主張する糖質制限については賛否両論。
僕個人は炭水化物大好き人間。お米、うどんなんかは絶対止められない。本当においしい。
でも、これらの糖分量はすごいということを一応知っておくことにします。
6枚切りの食パン1枚には炭水化物30g、白米飯1膳・素うどん1玉には55gの炭水化物が含まれ、それぞれ角砂糖に換算すると、約8個、約14個。

2015年3月1日(日)
メガソーラ

先月、京都府京丹波町の栗園の中に1,177kwメガソーラが完成しました。僕はこれまでいろんな発電所を作ってきたけど、再生可能エネルギーの発電所が一番楽しい。このたびこんな大きな発電所を作らせてもらえて幸せです。太陽光発電について、「一部の金持ちが一般大衆からお金を巻き上げるシステムだ」という批判があります。でもお金は日本に落ちるからいいじゃないですか?これから2〜30年、化石燃料も使わなくていいということは素晴らしいことだと思いませんか?

2015年3月1日(日)
太陽光発電所

今月、福岡県で608kw太陽光発電所が完成しました。太陽光発電の固定価格買取制度のプレミアム調達単価も今年で終わります。でも太陽光発電はなくなりはしないと思います。いいことをやりたいと言う声はまだまだあります。

2015年3月1日(日)
最貧困女子

今年の正月に読んだ鈴木大介「最貧困女子」という本が頭の中から離れない。
親からも周りの人たちからも見捨てられ、救いようないほど面倒くさくて可愛らしくない人たちの話。世界と細々とつなぐ売春ワークからすら弾き飛ばされようとしている。誰も振り返らず誰も助けない。助けてくださいと言える人と言えない人、助けたくなるような見た目の人とそうでない人がいる。確かにこんな人はいる。決して自己責任の問題ではなく、自分ではどうにもできない、周りからは理解できない病気のようなものを抱えている。何も与えられず、何にも恵まれず、孤独と苦しさだけを抱えた人たちを、助けたいというより見たくないと思う自分がいる。この人たちにとってこんな残酷なことはないだろう。

2015年3月1日(日)
リニア新幹線

リニア新幹線について漠然と「京都通らないから京都がさびれる」くらいにしか思っていませんでした。しかしリニアの本を読んでリニアは不要と思いました。そもそもこんな早いスピードを誰が望んでいるのでしょうか?リニアは東京、名古屋、大阪だけの乗り物。中間駅は意味ありません。中間駅は地下40m。せいぜい1時間に1本。地震や火災を考えるととても不気味な乗り物。少子化になる今後、総工費9兆円もかけてリニアが経済的に成り立つのでしょうか?これは作ってはだめと思いました。JR東海だけの問題では済みません。失敗すれば最後に尻拭いするのは私たちです。

2015年3月6日(金)
バイオマス発電について

今年頃から日本中で木質バイオマスによる再生可能エネルギー発電が始まります。
運転開始されるバイオマス発電量 約76.6万kw
必要木材量(古市試算/全量木質使用として) 4,100万m3/年
2012年度国内製材量(講演会発表) 1,848万m3/年
前から疑問でしたが、いったいどこにそれだけの木材があるの?日本中の山は丸裸になってしまうのではないか。どうしても持続可能とは思えません。
固定価格買取制度は林業振興の観点だけでなく、エネルギーの観点から見直す必要あると思います。木材は暖房や給湯に利用すべきで発電に利用すべきではない。発電の際に発生する排熱が問題になります。ヨーロッパでは熱利用という観点だけで木材燃料市場を育てています。やっぱり大人。筋が通っている。

2015年4月1日(水)
さみしいなぁ

今月初め大学時代の後輩の女性が亡くなりました。息子さんから連絡あってお通夜に行ったのですが、今まで経験ないくらいさみしいお通夜でした。さみしいと思ったらかわいそうな気がします。でもやっぱりさみしい。
さみしいお通夜は余韻がいっぱい心に残ります。みんないずれ死ぬ。だからみんなさみしい。さみしいから人は優しくなれるのかも。お葬式はさみしくて当たり前か。でもやっぱりさみしいのはつらい。僕も僕の周りの人も、さみしさを感じることなく生きて欲しいな。

2015年4月30日(木)
水力発電

いま、箕面のNPOで40年前に休止した水力発電を復活させるプロジェクトがあります。水路は途中で分断され、まだ水路全線を踏破できていません。水力発電を復活させ、先人の苦労を子どもたちに実感してもらえればいいなぁ。道路から見ると川は深い山に抱かれているけど、航空地図で見ると採石場や宅地開発が川のすぐ裏まで迫っている。緑は限られた場所にしか残っていない。先日、水路調査で大きな鹿4頭を見ました。イタチみたいな小動物も見ました。人間の子どもたちだけでなく、この狭い場所に押し込められている動物たちのことも考えてあげなければ。動物とも共棲できる発電所になれば申し分ない。


 
2018年8月6日(月)
僕のブログ続編

僕のブログが編集できなくなりました。新しく続編を作ります。

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